Article: No.2 Panama Berlina Naranjal Geisha
No.2 Panama Berlina Naranjal Geisha
Region: Horqueta、Boquete
Farm: Berlina
Altitude: 1,500m- 1,700m
Process: Fully washed
Variety: Geisha
Producer: Plinio Ruíz
カーサ・ルイスはボケテでの長い歴史を持ち、オーナーのプリニオ・ルイス氏はパナマのスペシャルティコーヒー協会SCAPの現会長である。家族経営の農園は、プリニオ氏、兄のホスエ氏、科学的な知識を持つ妹のマリア氏の3人で運営されており、多方面で活躍しています。このコーヒーは、コンペティションで常に上位に入賞しています。
ラ・ベルリナ農園は、パナマのボケテにあるホルケタ地区にあります。この農園は、1900年代初頭にパナマで起きた分離主義者の反乱に立ち向かうためにパナマに派遣されたコロンビア人兵士、セグンド・ディアス氏によって設立されました。
ラ・ベルリナで栽培されている木は、セグンド・ディアス氏がジャングルで育てていたタイピカ種のコーヒーの木の直系の子孫から収穫されたものです。
このロットは、チョコレート、グラハムクラッカー、ほのかなスパイスのバランスのとれた深い味わいで、適度な甘さと柑橘系のさわやかさが感じられます。
最高に気持ちの良い朝のコーヒーです。
ベルリナ農園やルイス農園では、持続的なコーヒー生産への1つの回答として、伝統的なコーヒー生産を続け、ボケテの自然環境が求めるままに、生態系の豊かさを保護する選択をしました。そして、そうした環境で高品質なコーヒーを生産する技術に専念しました。
シェードツリーといくつかのコーヒーの木とが1つのペアとなるようにする事で、作付面積は限られますが、渡り鳥や野鳥、昆虫の生態系を維持されます。これによって、土中の微生物の活性化、腐葉土による土壌の維持保全が自然環境の中で循環され、結果的に人為的な肥料が大幅に削減されています。また、こうした生物の多様性は、各区画での微気候や特色を色濃く反映し、彼らが生産するコーヒーの風味の多様性にも寄与するようになりました。
パナマにおけるゲイシャ種の発見は2004年に遡ります。翌年、エスメラルダ農園のプライス・ピーターソン氏から生産技術を頼りにプリニオ・ルイス氏の手にゲイシャの種が渡りました。早速、実験的にゲイシャの栽培を開始しますが、デリケートすぎるこの品種の生産は一筋縄にはいかず、本格的なプランテーションができる準備が整ったのは2008年。そして、2010年にようやく5ポンド(2kg強)のゲイシャを収穫する事ができました。初収穫のゲイシャは、プリニオ氏の想像を超える素晴らしいカップで、4年間の苦労が喜びに変わった瞬間となったそうです。現在は、4つのゲイシャ区画を持ち、今回のNaranjalとともにベルリナのゲイシャは世界中のバイヤーが注目するまでに成長しました。
ゲイシャの持つ素晴らしい風味は、コーヒー生産を次世代へとつなぐ、大きな希望となり、コーヒー生産を持続する上でとても大きな役割を担っています。
3 comments
Berlinaは、フレーバー面においては派手ではないかもですが、程よい厚みのあるボディ感がエイジングするごとに変わっていくのに面白みを感じました。(特に、焙煎直後は少しおとなしめなのです。。)改めて焼いてみると、パナマゲイシャらしい上品も備わっているのと、高級な紅茶のようなフレーバーが香るのは「さすがゲイシャ!」という印象でした。以前はサンプルとして焼いて上記のような感想がありましたが、時間をおいて再度焼いてみると新たな気づきはあるものですね。
小玉(ロースト担当)
ベルリナ農園もパナマを代表する農園の1つ。ちょっと小話。実は年末に調達していたのですが、ずっとお蔵入りになっていました。理由はAuromarもラインアップにある都合と、パナマゲイシャらしい風味を持ちながらも、中米らしいマイルドコーヒーの品格が入り乱れる方向性の違いを感じられるとか細かい理由はあるのですが、一番は焙煎担当からOKをもらえませんでした。今回このようなイベントに伴い、再度掘り出して、「もう一度お願い」と頭を下げて焙煎して頂きました。結果的に、当初思っていた以上にバランスがよいと感じ好印象でした。一般の人が求めるコーヒーらしさとパナマゲイシャの上品さがバランスにまとまっているのではないでしょうか。この辺の味わいの違いの好み、どうだっか良かったら教えてください。
高仲(品質管理担当)
爽やかな柑橘系とコリアンダーやblack pepparのようなスパイシーな複雑な香りからお湯に触れると、レモングラスやライチような透明感のある風味に変化します。エレガントでジャスミンのような華やかさに蜂蜜のような上品な甘さがどこまでも続きます。
小澤(バリスタ)
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